ワイヤロープの特長・構成

2021.06.11 Wire Rope

特長

ワイヤロープ(以下、ロープと呼称)は素線を数多く組み合わせた複雑な構造を有しており、その選択や使用に当っては、ロープの特長を知ることが大切です。

ロープの特長としては、一般の鉄鋼二次製品に比べて、
①引張強度が高い。
②耐衝撃性に優れている。
③長尺物が得られる(運搬、輸送が安易)。
④柔軟性に富む(取扱が安易)。
などが挙げられます。

一方、用途によっては、①弾性係数が低い(伸びが大きい)、②自転性があるなどが欠点となる場合もありますが、①に対してはプレテンション加工、②に対しては非自転性ロープを採用するなどの対応策がとられます。

 

構成

ロープの構成は、ストランドの数と形、ストランド中の素線の数と配置、繊維入りか、ロープ心入りかなどによって変化しますが、ここでは、一般的なロープの構成について説明します。

ロープは、下図に示すように数本~数10本の素線を単層又は多層により合わせたストランドを、通常は6本を心綱の周りに所定のピッチでより合わせて作られています。

 

資料協力:東京製綱株式会社

top

Contactお問い合わせ

下谷金属へお見積もり依頼や詳しい相談をされたい場合には
こちらよりお気軽にお問い合わせください。

CONTACT US