ワイヤロープの短いお話
2021.06.11 Wire Rope
ワイヤロープ(鋼索)は、今からおよそ160年前、ヨーロッパ・ドイツに於いて、鉱山での巻き上げ用のロープとして発明されました。
わが国では、現在の東京製綱がおよそ100年あまり前に製造を開始しました。
その後、第二次世界大戦頃から、国策であった石炭増産に呼応して、量産態勢にはいり、次々と新しい分野での需要に対応して技術の向上がはかられ、現在では、最大径では長大橋の直径1メートルを超えるケーブルから、最小径ではプリンター等に使われる直径1ミリ以下のものまで、その構造品種も多種多様となり、あらゆる産業分野のなかで、「産業の命綱」として、いまでは欠かすことが出来ない存在となっています。