形付け / 破断荷重(種別)
2021.06.15 Wire Rope
形付け
形付けとは、ロープの各ストランドや素線に予めくせ付けして、ロープの反発力を少なくする方法です。
この方法で作られたロープは、不反発性(Preformed 又は Tru-Lay)ロープと呼ばれて、ロープを切ってもストランドや素線がばらけない性質を有しています。
現在製造されているロープは、ほとんどのものが不反発性ロープで、反発性ロープは、6×61のほか特定の用途に使用されるものに限られています。
破断荷重(種別)
破断荷重には、指定破断荷重と実際破断荷重とがあり、指定破断荷重は規格値すなわち破断荷重の最低値、実際破断荷重は試験片が破断するときの最大値です。
破断荷重は、ロープを構成する素線の公称引張強さによって決まり、種別は下の表のように区分します。
破断荷重(種別)の区分
規格 | 種別 | 摘要 |
JIS G 3525 | E種(1320N/mm2{135kgf/mm2}級) | 裸及びめっき (めっき後冷間加工を行ったものを含む) |
G種(1470N/mm2{150kgf/mm2}級) | めっき (めっき後冷間加工を行ったものを含む) |
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A種(1620N/mm2{165kgf/mm2}級) | 裸及びめっき (めっき後冷間加工を行ったものを含む) |
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B種(1770N/mm2{180kgf/mm2}級) | 裸及びめっき (めっき後冷間加工を行ったものを含む) |
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メーカー | 特種(1910N/mm2{195kgf/mm2}級) | 裸 |
資料協力:東京製綱株式会社