フリートアングルなど
2021.06.16 Wire Rope
フリートアングル
フリートアングルとは、下図に示すように、溝なしドラムの回転軸にシーブから下ろした垂線と、シーブの中心とドラムのフランジの内側とを結ぶ線とのなす角をいい、この角度が1.5°以内(クレーン等各構造規格では、2°以内。)になるようにすれば、ロープは整列巻きとなります。
この角度よりも大きくなりますと乱巻きとなり、またロープがドラム端に近づくとロープが乗り上がったり、またシーブの縁でロープが擦られたりします。
フリートアングルが1.5°又は2.0°の場合、もしドラムの中心線とシーブの中心線とが一直線上にあれば、ドラムとシーブの距離はドラムの幅のそれぞれ約20倍又は約15倍となり、中心からずれているときは、中心線からドラムの縁までの広い方の長さWLのそれぞれ約40倍又30倍となります。
溝付きドラムの場合については、クレーン等各構造規格では、下図に示すようにドラムにロープが巻込まれる方向とロープ溝とのなす角度θを4°以内にするよう定めています。